カビ対策問題解決相談、NPO環境微生物災害地策協会横浜支部発足
住まいのカビなどによる環境微生物災害から家族の健康と住まいを守りましょう。
◆カビと細菌
建築・建造物の防カビ技術においては微生物に対する知識が単に表面に現れるカビについてのみでなく、その発育上のプロセスに於いて関与してくる細菌や伝播していく微小動物についても基礎的な知識が必要です。
その知識は災害の予防又は、被害に遭遇した時に総合的な判断に役に立ち対策の原則的な指針となります。
一般に菌類(カビ類)は6,5000とも70,000種とも言われています。
そのうち住宅内で発生するカビは50から60種類位ですが、それらの菌類や細菌類の全てが直接係わり合いを持つのでなく、菌類でいえばごく一般的な逞しい菌類が発育生存し、特殊な栄養素や生活条件を必要とする菌は、ほとんど姿を見せることはありません。
ただし数々の洗剤や建材が開発され、また新たな殺菌剤などにより微生物にとって違う環境が提供されると、次は新しい問題も起こり得る事があります。
いずれにせよ微生物は人類より長い歴史とその順応さを持って地球上に生存し、人類に貢献してきたわけですが反面、人類に対して害を及ぼす面もあるわけです。
よく言われる「これは善い菌」で「これは悪い菌」という分け方をしますが、およそ微生物はどの菌も「善い」「悪い」はそれを利用する側の都合でそうなるだけで善いも悪いもありません。
たとえば結核菌ですら重要な役割を持つこともあり、ましてカビに至ってはその両面性はもっと顕著です。
少なくとも本職に携わる人はそういう認識を常に持っていることでしょう。
◆環境微生物
環境微生物とは人を含む様々な環境下にある微生物が単体でなく相互に関連しあう相互作用に着目されている生物学用語です。 微生物には人と動植物に病原性のある微生物と非病原性のある微生物があります。
特に私達の住まいにおける健康問題に起因する病原性のある微生物対策の必要性が考えられます。
微生物の生命力はたくましく見た目や物質代謝、遺伝子情報を多彩に変えて、どんな環境にも適用します。
その「病原性微生物」は、ヒトに病気を起こす原因となる微生物で、疾患の中心となる部位により、呼吸器感染性微生物と腸管感染性微生物などと分類され、さらに生物学的な性状から細菌、真菌、ウイルス、原虫などとも分類されています。
また、微生物の「自然環境」と「生活環境」は長い間決して固定化されたてきたものでなく、人間の活動、特に経済活動の活性化に伴い、近年急激に変化してきました。