「もし菌類が人体組織への侵入手段を獲得でき、その後に人体の防御反応によって排除されることがなく、正常には37度という体温で生産能力があれば、人体は菌類にとって好適な生産場所となりうる」

この文章はクック博士という有名な微生物学者の著書「菌類と人間」(共立科学ブックス)の一節です。

今、私たちの住まいの環境は大量のカビとダニそして細菌を生産しています。

人体の防御反応の弱い幼児や抗生物質などにより免疫を失った人に対して、ある時はアトピー症や、日和見感染症などとカビの病気、すなわち菌類にとって好適な生活の場を提供しています。

微生物災害防止技術を無視してきたつけを償い生命の代償を払ってようやく考えるようになりました。

人間の住む環境は、微生物の生活の範囲の一部です。

微生物はそれぞれの環境になじんで有機物、無機質を分解し、20億年もの長い間地球に貢献してきました。

しかし、人の住む場所ではバランスの上では見えないカビは必要ですが、その姿が見え。集落(コロニー)となった時に。建築物の被害はもちろん、人体は大きな影響を受けます。

目に見えるコロニーは天が人に教えてくれる信号と言えます。

カビはダニの育成に欠かせない食物であり、また木材のカビは白蟻を呼びます。したがってカビはまさに、人の住む家にあってはならないものなのです。

それだけに、新築の時から防止対策をしておくことが一番良い結果を生みますが、もちろん築後のメンテナンスも大切です。

運悪く汚染が起こってしまったら素人療法では対応しきれず、結露対策から抜本的な専門的療法が必要となります。

また、住宅のカビ、ダニによる代表的な病気としては、気管支ぜん息・鼻炎・皮膚真菌症・アスペルギルス症ムコール症・アトピー性皮膚炎などがあげられます。

こうした病気を防ぐためにも、耐久性防カビ方法は効果を発揮します。

私達協会は、これらの異常事態を修正し、人の住まいとして快適な環境に創りかえることを念頭しています。

理事長 吉田政司